震電に関する情報と言えばやはり「震電館」でしょう。設計者の鶴野さん、技師の清原さんのTVインタビューをはじめとして、貴重な写真やデータの宝庫です。
震電の3Dモデル作成の克明な記録と情報、そして素晴らしいレンダリング結果の数々。海外のサイトにおける震電関連の情報とリンクも豊富で、紙飛行機やぺーパーモデル作成にも役立ちます。
模型情報誌ですが、震電特集でポール・E・ガーバー施設に保管されている実機の写真があります。私は所蔵していないのですが、幸運なことにこのうちP.70,P.71がホビーサーチ - フィギュア 通販の商品ページ(長期品切れ)から商品画像として見ることができます(ただしあくまでサンプルのため、見開き中央部はひずんでいます)。震電館のポール・E・ガーバー施設の写真とは別アングルで撮影された写真のようです。
模型情報が主ではありますが、特に震電塗装の謎にて議論されている吸気フラップ前の黄色の警戒線が機体左側にあるのではという意見、確かに信憑性があります。また十八試局地戦闘機震電 上面のページでは、主翼前縁付近の燃料注入口、左右各2箇所の丸いモールドは上記モデルアートの写真を参考に赤色で塗装してあるそうです。
世界各地の博物館等に現存している日本軍機を実際に現地に行った人が撮影した写真が掲載されています。震電については三名の方(撮影者の氏名とEメールアドレス情報有り)からの写真があります。
このAviation of Japanは日本軍機に関する結構レアな情報が得られることが多々あります。このNASMポール・E・ガーバー施設に保管されている震電の色についての情報そのものも貴重ですが(多すぎるという話もありますが...)、同ページにある九飛で復元作業中の震電の白黒写真も高解像度で貴重です(震電館にも同じ写真がありますが、こちらの写真は解像度は1600x1280で、恐らくは印画紙、ネガ、ポジのいずれかからスキャンされたものでは無いかと思います)。ちなみにこのページで論点となっている色情報については、"ASAHI Journal", Vol.3 No.1のRobert C Mikesh氏の記事が出典らしいのですが、このASAHI(旭日?) Journal(朝日ジャーナルとは無関係:米国の模型マニア向けの同人誌っぽい感じのもの?)については2001年11月から更新されていないページしか未だに見つけられずにいます(休刊中という話もある)。Long BeachにあるJapanese Information International(JII)が出版(?)元らしいこと、年2回ほど刊行、下の方にリンク先で上げているRon Coleさんが創設者らしい程度しか調べがついておらず、元記事を見つけるには至っておりません。(元記事が同人誌か何かで入手困難だから、このページでフォローしているのかも知れませんね。)
震電館にも同じ写真がありますが、こちらの写真は少し広範囲で印画紙からのスキャンです。とある男性の遺品を奥さんが処分していて、このterraformsさんがその遺品の中にあったいろいろな写真を取っておいたうちの一枚だそうです。残念ながら震電の写真はこれ一枚だったそうですが、運が悪ければ捨てられていたかも知れなかったという。こう言った航空遺産はやっぱり大事にしたいですね。
www.warbirds.jp中のvoughtのコーナーにおける、震電を造り上げた九州飛行機に関する資料等:
会社概要で "海軍局地戦闘機「震電」完成 "を含む九飛時代の足跡を知る事ができます。(しかし、上記voughtによる資料によればこちらの会社は九州兵器だった?)特徴的な機首を持つ哨戒機の「東海」も九飛によるもです。次の震電プロジェクトに関する記事もトピックにて紹介されています。
一応、震電ゆかりの地で公開ということと、面白い試みということで実機のカテゴリにいれてあります。ネットの関連記事を調べてみると賛否両論あるようですが、私としては(最終成果物の出来はともかく)良いプロジェクトだったのではないかと思います。(どうせならどっかの博物館に飾れるようなレプリカを作るようなやつだと賛同者がもっと得られるのでは?とおもうのですが...)
L'Ecume des Jours 震電のページに、実際に見に行かれた方の写真を何点か見る事ができます。
実は、震電の実機に関するリンクでは無いのですが(震電に関する話としては、14歳のときに震電のモデルでInternational Plastic Modelers Societyの18歳以下の部門で一等になった新聞記事しかありませんが)、実は他の日本軍機関係の戦後間もない頃の実機のカラー写真等もあり参考になること、上の方で出典が良くわからないASAHI Journalの創設者らしいということで、とりあえずここに含めておきました。
上級者向けのOrlikからのモデルです。主翼の"ノルナ"が垂直尾翼と同じ"オスナ"だったりする間違いがあったりします。あと機体の緑がすこし違うような....検索すると、組み立て結果の写真を掲載しているサイトをいろいろと発見できます。ちなみに機体表面のパターンはリベットまで細線で描かれています。 Orlikからは他にも同時期の米軍のカナードXP-55 Ascenderなんかもリリースされてたりします。
紙模型.comからでもOrlikの震電は購入できます
詳細な組説込みで手頃な値段なので、初心者でも挑戦可能かも知れません。(PDFであれば、失敗すればまた印刷して再挑戦できますから。)「のりしろ」も通常のものと、段差無しに張り合わせるための「別途のりしろ」が用意されていますので、レベルに応じて選択できます。気になった点として、完成写真を見ればわかると思いますが、機体の緑がかなり明るい色になっていること、キャノピーの形状が微妙に実機と異なる感じがします。機体の表面のパタ−ンについては、Orlikのモデルのようにリベットまでは再現されていません。(2008.8月に購入したPDF版:ちなみに、同じPModelの零戦などではグラデーション付きのリベットまで描かれています...) PModelでは時折モデルのアップデート(コックピットの追加など)を行っているようなので、ひょっとすると将来的にリベットパターンの追加やコックピットの追加などが行われるかも知れません。
(このリンク先を掲載して良い物かどうか悩みましたが、どうも入手困難そうなので、情報提供ということで...)
これは先の二種類のペーパークラフトに比べるとかなり簡易版となっています。カラーリングも独特のものです。(1975年発行とのことなので、資料が現在ほど入手できなかったのか、それとも当時のパソコン無しの技術では定期刊行ではこれが限界だったのか)。
こちらは子供でも作れるような簡易版で、構造は非常に簡単です。初心者にでも作れるように山折/谷折りの線がくっきり印刷されているため、完成品にも当然これらの線が残ってしまいます。また簡略化しすぎたため特に胴体形状が実機とはかなりかけ離れてしまっています。
Amazon.co.jpからもこの集文社のペーパーモデルミニ震電が購入できます
このペーパークラフトの作者、光武利将さんのホームページを見つけました。Works->キットに震電がありますが、同じページの零戦のようなリンクは張られていません。
こちらは楽しいペーパークラフトです。かわいらしいデフォルメ震電がたった1ページで再現されています。他にもデフォルメされた飛行機が数多く揃ってて本当に楽しめます。ペパクラデザイナーで製作されているようです。
絶版ですが、切り抜く本とペーパークラフトのページにて、本書に収録されている純白の震電の組み立て後の写真を見ることができます。(カラー印刷されている機体は限られていたようです) ぺラが4枚だったりしますが、この写真をみると前脚など結構な作りのようです。
(2009.10追記)古本で遂に見つけました!(まめにAmazaon.co.jpをチェックしていて遂に入手):以下に本書の概要を示します
立体機では超有名なTrotskiyさんも震電を手がけられています。(ただ、著作権をないがしろにする海外ユーザーにご苦労されているようで、ご心労お察しします。) 震電を含め多くの機体を設計されていますが、現在入手困難となっています(新しいページから常時一機種のみダウンロード可で、ある程度期間が過ぎた後次の機種に更新されますので、気長にチェックしてください:私もチェックが甘かったりして未だに震電は入手しておりません...)
うまく調整すると良く飛ぶ機体です。実機のデザインと比べると、カナード(前翼)が大きめにデザインされていること、機体が垂直方向に縮めてあって実機よりもスリムになっている点が異なりす。
Paper Angels会長さんが紙飛行機デザイン工房で紹介している震電は、写真から判断すると(スポンジは別として)機首部分が一部厚みを増やす改良が加えられているようです
デフォルメされた震電があります。震電以外にも紙飛行機用にデフォルメされた様々な機体が入手できるサイトです。
こんな小さな機体が飛ぶとは...私も余裕があればこの手のマイクロペーパープレーンに手を出してみたいですね。
ちょっと似てないですが、同じくこんな小さな機体が飛ぶとは...
写真のみなので詳細は不明ですが、見た所カナード(前翼)と主翼とを同じ平面で構成されているようです。これだと上から見ても震電の機体形状っぽく見せることができます。ただし実機ではカナードは主翼面と比べると少し角度を持ち、かつ主翼水平位置より高めに取り付けられているので、同一平面で構成すると実機とは微妙に異なってしまいます。
1/72スケールの立体機。調整しても上手く飛ばないそうです...
私はこのソフトを使ったことはないのですが、サンプルの画像を見た限りは...この震電はちょっと似てねぇ...ですよね? 他の例を見ても零戦とか主翼の位置が後ろすぎ...フライトシミュレーションとか面白そうではあるのですが、こう言うちょっと似てない例を見るとそれだけで購入意欲が失せてしまうような...逆に良い例があると試しに買ってみようかな、と言う人も増えるのではないかと思うのですが...(面白そうなソフトなので、興味のある人の購入意欲をくすぐるように、もう少しWebのデザインにも力を入れて欲しいところです:私自身、このソフトをベクターで見つけて「おおっ!いいかも!」と思ってこの会社のWebページを見て「ちょっとこれじゃぁねぇ...」と諦めたくちです)
個人的にはRC機はまだまだ初心者の域を脱していませんが、ぺーパーモデルのデザインや重心位置など有用な情報が得られます。プラモは主に塗装などで参考にしています。私自身はプラモについては昔はスクラッチビルドなどもやっていましたが、作る暇を見つけられずブランクが長い状態が続いています。:このRC・FF機・プラモ関係の情報はあまり整理していなかったので抜けや忘れたものが多々ありますが、再発見次第追加するつもりです。 (ただし、長谷川のプラモ関係の情報をちょっと多すぎるので省略、またRCやフライト機でもあまり似ていないものは現在の私のプロジェクトでははあまり参考にならないので無視しています。)
震電館の書き込みで知りましたが、1/7.5とはこれはすごい!アルミ外版セットも含めると価格もなかなかで...ちょっとトイラジ系しか飛ばしていなわたしには高嶺の花ですね。でも写真を見ると素晴らしい出来です。
フライトマスターやスカイ倶楽部などのトイラジスケール機を手がけるタイヨーがR/C震電を2009年11月発売予定! 果たしてタイヨーの手がける震電はどのようなものになるのか?(機体はEPP製かスチレンか?機体+モーターのみか、サーボ・プロポ込みのキットとなるのか?)
...発売予定の2009年11月を前に、10/28に親会社のセガトイズの決定により残念ながら解散・清算となったそうです...というわけで、タイヨーの震電は参考出品のみで、実機同様日の目をみることはありませんでした...
造形村が1/33震電を2010年初頭にリリース!カラーセットや、その他関連パーツなども発売しています。
アメリカのゴム動力フリーフライト機(立体機)の会社:1/24震電がplans($5.00,図面だけ)、Complete Kits($31.94, 図面から機体材料、プロペラ、ゴム、透明キャノピー、デカールなどなど全て込み込み)で販売されています。(最終確認2009.3.20):作る余裕があるようならば購入してみたい機体です。
上記Diels Engineeringのゴム動力モデル震電の図面をアレンジしてRC化した記事:実機の主翼の「二段上反角」について触れられていますが、結局は二段にはしなかったそうです。
かなり力を入れて作られているようですね。
1/24のオリジナルフリーフライト機:紙飛行機で重心位置を調べて本機の調整の参考にされたそうです。安定飛行中に突然スピンをしてキリもみ墜落するくせがあるそうです:私の紙飛行機震電でもたまに安定滑空中に同様なスピン&キリもみ墜落することがありましたが、少し重心を前よりにずらすと安定しました。(たまたまかもしれませんが...)
凄まじい数のRCを飛ばしていらっしゃいます。震電はプラモから図面を引いて作ったそうです。箱形胴体の試験機は上手く飛んだそうですが、スケール機では飛行に至らなかったそうです。
実験機「震電」を製作されています。参考とした機体はどうやらPAPER ANGELSさんのバルサ貼付け胴体の紙飛行機「震電」を大型化したもののようです。
長谷川の「震電改マーキングコンテスト」にて大賞を受賞された方のページ
これらはゴム動力機のキットですが(どこの会社のものか不明なので、とりあえず"ライトプレーンの店"をリンクしましたが)、この『スペースシップJOY』、どことなく震電に似ていますね。というか、やっぱり名前からしてBeechcraft Starshipをまねて単発にしたという方が近いのかも知れません。ちょっと改良して塗装を変えれば、簡単な震電ゴム動力機ができるかも?
(2009.10追記)試しに購入しました:パッケージによると岐阜県美濃市にあるYOSHIDA Co.,LTDが製造元です。
フリーや安価にて質の高い3Dソフト入手できることから普及率も上がっているため、それに応じて3Dモデルで震電を作られている人が増えているようです。(私自身もFlight Gearのモデルをもっとリアルなものにしたいと思っていたのですが、紙飛行機/ペーパーモデルに手一杯なもので...)
実機関連情報にもリンクしてあるLure Headさんのページ:3Dモデリングのノウハウと言えばやはりここでしょう!
Shadeを用いて作られたモデル:猫実工大自動車部版カラーでのレンダリングが良いですね
Google Sketch用データの震電:ダウンロード可
VRMLによる航空機データ、何種類か機体がありますが、震電が含まれています:ダウンロード可
GPLのフリーのフライトシミュレーターです。震電の機体データも入手できますが、テクスチャが他の海軍機の使い回しのようで、正確ではありません。
斎藤武夫さんによるカナード紙飛行機をデザインする上でのバイブル的ページです。写真や図、そして数式による解説が豊富で、理系の紙飛行機屋にはもってこいの情報源です。
いわゆるOjimakさんの機体です。本当に良く飛ぶ機体が豊富です(実は私の子供達の御気に入りの良く飛ぶ機体は大抵Ojimak機か入手困難なTrotskiy機です:拡大印刷しても飛行に耐える構造なので、たまに翼長30〜40cmぐらいになるように拡大したモデルを作って飛ばしています)
主翼の桁構造ありの立体飛行モデルです。立体主翼を上手く仕上げないと後の調整が大変です...私はよく左右の桁のバランスに失敗するようで、こちらのページで紹介されているムービーほどの滑空性を持つ機体までは再現できていません...(私の製作中のペーパーモデル震電はこちらの機体を参考に立体翼で飛行可能にできるように挑戦しています)
ビジネス機として作られたカナード機BeechcraftのStarshipのぺーパーモデル:実機は映画なんかでもたまに見かけられた機体で、こちらも数奇な運命とでも言うか、総生産数53機のみで、サポートコストに見合わなかったことからリース利用されていた機体は全てリコール・廃棄されたそうです。現存の機体は個人所有のものだけらしいです。ただ、震電同様にカナードの美しさから根強いファンも多いようで、この1/33ペーパークラフトもパーツページ数20ページを超え、独英二カ国語による組み立て説明を含めると総ページ数46、コックピットやキャビンまで再現されている力作です。
アメリカではそのお国柄、"homebuilt aircraft"(自分で組み立てる自家用機)を販売している会社がいくつかあります。この会社はカナード・プッシャータイプの小型機の組み立て機を販売しています。(ここなら技術があるので、震電を1/2スケール機でもいいから造って飛ばしてくれないかなぁ...と切に願うところですが...)
SpaceShipOne(2004年にAnsari X Prizeを受賞した民間有人"宇宙船")、Voyager(1986年に初めて無着陸・無給油で世界一周した二人乗りカナード機)、GlobalFlyer(2005年に初めて単独・無着陸・無給油で世界一周した機体)などの前衛的な飛行機で有名な会社です。この会社のもとであるRutan Aircraft Factoryは"homebuilt aircraft"のカナード機のVariEzeやLong-EZで有名です。(ここだったら、実スケール震電を現在の素材を使って造って飛ばす技術があるのでは??などと更に妄想しています)
Rutan Aircraft Factoryのカナード機やVelocity Aircraftのカナード機などの"homebuilt aircraft"カナード機関係の情報サイト:どちらかというとオーナー向けの情報サイトです
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